アイシングは必要なのか!?

身体の痛みを抱える方からの相談で冷やしたほうがいいのかどうか?と聞かれることがあります。

スポーツ現場などでもアイシングのタイミングや必要性などがよくわからないというトレーナーの方もいるために身体の働きから考えていきたいと思います。

アイシングの意味

痛めてすぐは冷やすと良い、スポーツ後はアイシングをすると良いとよく聞くことはあると思います。

例えば、足首を捻挫してしまった場合、足首周りの靭帯や筋肉に損傷が起き、その損傷を治そうとするために血液を必要としそこへ血液が集まり熱が発生します。これが起こることによりズキズキする痛みなどがその患部に感じるようになってきます。

その患部の熱を取るためにアイシングをし熱を下げて炎症を抑えるという目的で行なうことが多くこのような認識の方がほとんどだと思います。

また、アイシングをすることで血管が収縮し血液の流れが一時的に悪くなるためにアイシングを解除したあとに新しい血液が患部に送られ筋肉を和らげる効果もあります。

そのため、目的に応じてアイシングを行なう必要があり例え患部を負傷していてもアイシングは炎症を一時的に抑える効果のためにケガの治癒にはなりません。患部に熱が発生する場合は治そうとする働きが起こっているため本来であれば熱を残す方が早期に回復には繋がっていきます。

しかし、捻挫などの負傷してすぐは度合いにもよりますが痛みが強く全く動かすことができない場合やそれでも動かないといけない場合などではアイシングも必要になってくることもあります。5分以内のアイシングをし後は包帯などで圧迫をしてあげることで患部に血液が集中しにくくなり痛みも引けてきます。もし、安静が取れる場合ではアイシングをするよりはただ圧迫をしてあげる方が治癒も早くなり逆にアイシングを長い時間行なってしまうことで治癒を遅らせることにもなってしまいます。

スポーツ現場などでは、アフターケアの時に行なうのは良いと思いますが特に痛みなどを感じていない場合ではわざわざアイシングをする必要もないと思います。これは運動をしている時は交感神経が優位になるために血管が収縮し末端への循環が少なり、運動中は身体は熱く感じていますが指先や足先が冷たく感じるというのはそのような意味があります。

なんでもアイシングをすれば良いわけではなく運動後には副交感神経を優位にしてあげる必要がありリラックス状態を身体につくる方が疲労回復も早く起こっていきます。そのため、運動後のアフターケアなどはストレッチや軽いマッサージの方が血液の流れを全身へと送り届けるようになるため効果的かもしれません。

湿布との違い

湿布にも冷感作用がある成分が含まれていますが、これをアイシングと同じ効果があると思われている方も多くいます。確かに湿布は貼った時にひんやりする効果がありますがこれは冷感効果のあるメントールが含まれているために実際には冷やす効果ではありません。

また、負傷してすぐなどに湿布を貼ってしまうと湿布には血行を良くする作用も含まれているために内出血が広がってしまったりヒリヒリした痛みを感じることもあります。さらには鎮痛効果もあるためにある意味、痛み止めのような効果のためにまだ、痛みがあるのにそれを抑えてしまうことで患部を動かしてしまい治癒が遅れてしまうこともあります。

逆に慢性的な症状による痛みの場合では、鈍痛という痛みの種類が多く、重だるいような感じの痛みでありこのような時は筋肉が硬くなって起こる痛みのために血行を良くするために湿布を貼るのは一時的には効果があります。

身体の反応に逆らわないようにする

アイシングも使い方によっては効果は大きく身体にとっても良いこともありますが先ほどお伝えしたように負傷してすぐに熱が出るのは治そうとする反応でありこの反応に逆らい続けていては治癒が遅れてしまうだけなので、痛みが強すぎて動かせないような状態の時には少ない時間でのアイシングをし圧迫固定をしてなるべく安静を取ることです。そのためアイシングは5分程度で十分です。

スポーツ現場では、運動後にいつもと違う違和感や痛みを感じる時に同じく5分程度のアイシングをしあまり長い時間や習慣的にアイシングを行なうことも必要ありません。それよりは運動後は身体をリラックスさせるようにしてあげてください。

そのために日常で軽い痛みでもすぐに冷やしてしまったり湿布を貼ってしまうという習慣がある場合では常に身体の反応を逆らっている状態になり治りたくても治りきらない状態となってしまい、捻挫などを癖になり繰り返してしまう場合やいつも同じような場所に痛みが出る場合などが起こりやすくなってしまいます。

大きなケガに繋がってしまう前に常に症状をブロックしてしまうのでなく身体に起こる反応に合わせて身体をリラックスさせていきアイシングなども適度な使用をしてみてください。