変形性膝関節症の予防歩行〜大股でカカトから歩くのは禁止〜

年齢を重ね、膝の痛みを抱えてしまった場合では変形性膝関節症などと診断されてしまうこともあると思います。膝関節の変形により起こる痛みや筋肉の緊張、歩きにくさなど生活での支障をきたしてしまいます。

このような症状の予防できる歩行を足元から無意識に働く人間の反応を考えてお伝えしていきたいと思います。

大股でカカトから付く歩行は注意

多くの方は歩行するときにカカトから付くクセがあります。健康情報でも大股でカカトから付くように歩くというのをよく聞きます。実はこれは誤った情報で身体に対して弊害を起こしていきます。

人間には無意識に働く反応があり、それをいくつか紹介していきたいと思います。時間があるときになど実際に自身の身体で試してみるとわかりやすいと思います。

まずは、数センチ高いところから降りたときには人は必ずつま先が先に地面に付きます。階段を降りるときなどにカカトから付く方はまずいないと思います。これは、バランスを崩さないために身体が無意識に行なっている姿勢保持になります。高所から下を覗こうとするときも同様のことが起こり、つま先を使い下に落ちないように身体が勝手に反応している反応になります。

次に、足場が悪い場所を歩かないといけないとき、滑りやすい場所やガラスが割れてしまい床に散らばってしまったときもつま先をうまく使い歩いたりすると思います。これは転びそうになったときに瞬時に身体が反応できる状態を無意識に作っている状態となります。また、恐怖を感じているときなどでも人はつま先で歩く反応があります。これもすぐにいつでも逃げる体勢が作れる用意を無意識に行なっていることです。

次に、ランニングしているときです。ランニングでは足より身体を前に進もうとする働きが生まれるために必ずつま先から地面に付くようになります。これは骨盤の位置を前へ前へとだすことで加速されるために蹴り足を無意識に作っている状態となります。

このように姿勢を無意識に保持しようとしている場合では気がつかないうちにカカトではなくつま先を使うように人間はなっています。

変形性膝関節症の要因

大股でカカトから地面に付いてしまうことで膝関節の動揺性が起こりやすくなります。これは膝が揺れやすい状態になるということです。

大股になりカカトから付くことで膝が曲がりやすくなり常に曲げようとする働きが生まれるために関節への負担が大きくかかってしまいそれが痛みや変形へと繋がってしまいます。

またカカトから地面に接することで足裏のアーチの部分にある靭帯の張りやふくらはぎの張りが起こらないために膝を伸ばす動作が起こらなくなり曲がりっぱなしになってしまうことが起こりやすくなっていきます。

競歩という競技があると思いますが、この選手たちの歩き方を見てみると大股で歩いている選手はほとんどいなく小股で前へ進んでいる選手がほとんどです。また、新体操やシンクロの選手でも同様で競技を行なう前や競技中でもつま先で小股になった状態で行なっているのがほとんどです。

これも無意識にバランスを身体が取ろうとしている状態となります。

理想的な歩き方とは

では、理想的な歩行とはどのようなものになるのかは、実はカカトが付くというのが悪いわけではありません。またつま先だけが付けばいいわけでもなく、カカトの丸い部分、アキレス腱の少ししたあたりの骨の部分のみが付いてしまうことが良くないということです。そのため、付く時はベタ足でも構いません。

理想的な歩行とは、つま先立ちになった状態から歩き出すことです。注意が必要なのがつま先で歩くということではないということです。つま先立ちになってから普通に歩き出していきます。そして、歩いているときでは親指と小指の付け根の間あたり(中指の付け根あたり)が付くように歩くことで膝などに負担のない少ない筋力での歩行が可能になります。

これが慣れてくると腰から前へと進めるようになってきて自然と加速できる歩行になっていきます。

このように身体が無意識に行なっているバランスの取り方を日常の動作の中でできていないことが多く誤った身体の使い方により膝の変形やその他の痛みなどが発生しやすくもなっていきます。

無意識には身体が反応していることを意識的に行なうことで歩行の改善ができ、痛みからも解放されていきます

身体にとって必要な動作は実は身体が一番知っていますのでそのような反応を大切にしていき健康な身体を作っていきましょう。