立ち方は全身へ影響をしていく

日常生活において健常の方であれば必ず行なう『立つ』という動作。

地球上で生活する上で人間は二足歩行になったために足元でバランスを取ることが可能になりました。そして足元から重力を押し返し自分の体重を感じることができています。そのため足元から影響する立ち方では、身体全身へと影響をしてくるものとも言えます。

理想的な立ち方はどのようなものか解説していきたいと思います。

まっすぐな立ち方はほとんどない

よく理想的な姿勢はまっすぐと言われると思いますが、本来では骨格は遺伝の影響が大きく生まれ持った運動特徴があります。そのため、利き手、利き足、軸足などが生まれたときから決まって生まれてきます。

人間は誰でも、軸足というのが存在し軸足があることによりバランスを取っています。運動をするときの動作や重い物を持ち上げるとき、力を入れるときなどはだいたい軸足を利用しながら身体を使っていきます。

そのため、軸足と利き足が決まるため左右差が必ず起こりまっすぐな状態はその時点で無くなります。また利き手があったり内臓も左右違う臓器があるために本来であればまっすぐになることは人間誰でもありえない状態となります。

大切なのは頭の真上からかかってくる重力のラインに対して大きなズレがないことです。重力ラインに対してバランス軸がうまく重なり合わされば姿勢は保つことができ大きな崩れはなくなっていきます。その中で自分の軸足を知りうまく軸足の働きを利用してあげるようにすることで生活の中で余計な筋肉への負担などもかかりにくくなっていくことになります。

逆にまっすぐを意識しすぎてしまうことで本来働かなくていい筋肉まで負担を与えてしまうために無理に背筋をのばしたり足を組まないようにしたりすることで身体にストレスがかかり緊張を作ってしまいます。曲がっていても問題はありませんが重力のラインから大きく崩れてしまうことが良くないということです。

そのような場合では、少なからず身体への症状は出ている場合がほとんどです。

理想的な立ち方とは

理想的な立ち方とは何もまっすぐに立つというわけではなく、先ほどもお伝えした重力ラインから大きく外れないための立ち方です。

まず普通に立ったときにカカトから少し前あたり(土踏まずの付け根あたり)の骨でいうと『立方骨』という骨になります。この部分が適度に浮いている状態を感じることです。もしこの部分がペタッと地面に接している場合では扁平足の可能性があるために親指を持ち上げる運動をしてあげて土踏まずの部分のアーチをしっかりと張ってあげる必要があります。

また、軸足側の小指側へ強く重心を感じている場合では重力ラインから外れそうになっているのでバランスを崩しやすい身体となっています。そのためひどくなると杖の可能性もあります。もし、このように極端に重心を感じている場合では先ほどとは逆に親指を下に下げてあげて小指側にある外アーチの張りを作ってあげるといいと思います。

適度に緊張が取れ、なおかつ踏ん張りの効く立ち方を作る場合では、立っているときにやや足裏の内側へ重心があることを意識するようにしていくことです。これは足を動かすというより頭で意識をしていくことで自然と内側のアーチが運動神経の働きにより反応していきます。普通に立っている状態のときに重心の左右差もそこまで感じていない場合ではこの立ち方を意識していくとアーチの働きが活性されていきます。

足裏の働き

足裏には立ち方をコントロールする働きの他に身体の水分や発育などにも影響する流れを持っています。そのため足裏の地面との付き方が悪くなっていると身体の代謝や排泄、成長などにも影響が出てきます。

最近は履物の発達により足本来で地面を押し返す働きが低下してきています。そのためアーチの持っている力を発揮できず弱くなってきているのも事実です。その影響で最近ではジッとして立っていられない子供達も増えてきていたりすぐに転倒してしまう子供達も多く足裏の働きが失われています。

足裏は元々、地面を押し返す働きが形体上作られていて、その働きを使ってあげるべきです。

素足感覚というのを生活の中で少しでも感じていくことでその本来ある働きも復活していくので、家にいるときの少しの時間でも素足で立って足裏の状態を感じてみるということをしてあげるといいと思います。

この素足で立ったときの感覚こそアーチの働きが作られている状態となり全身のバランスにも関係していきます。

足元の状態を安定させていくことで全身に起こる負担も少なくさせ生活の中の動作も少ない力で済むようになっていきますので足裏の感覚を感じていくことを試してみてください。