マインド

自分の言葉からの欲求を知る方法

みなさんが普段から使っている「言葉」というものは、その人の内側がそのまま表現されることもあり、そこには自身の欲求が隠れていることがあります。

 

言葉というのは普段、無意識に使っているものなので、日頃から自分自身がどんな発言をしているのかというのは、なかなかわかりにくいものです。

 

ひとつの言葉においても相手に与える印象は様々であり、時には相手を悩ませてしまうことや逆に喜んでもらえることもあります。

 

さて、今回はコミュニケーションがうまく取れない方や相手からの反応を極端に気にしてしまう方、感情の波が安定しない方に向けて、そんな自分の「言葉」から本来の自分が求めていることを見つけていく方法をお伝えしていきます。

 

①自分自身の発言に耳を傾けてみよう!

まずは、普段からどのような「言葉」を使っているのか、自分自身で知っていくことが大切になります。

 

家族や友人との会話やメールなどで送信している文章、SNSなどで投稿している文章など、人によって場面は様々だと思いますが、そのような中で自分を観察してみましょう。

 

 

ゆっくりと観察してみると、あるキーワードが目立つようになってくることがあります。

 

例えば、

「私は」「僕は」「誰々は」といったような対象人物

 

他にも「仕事」「家庭」「友人」

 

「成長」「勉強」「変化」「悩む」

 

などといったようなキーワードが出てくるかもしれません。

 

もし、極端に多いキーワードがある場合は、頭の中がそれらの情報でいっぱいになってることがあります。

 

そして、ここで出てきたキーワードの中に、自分自身が本当に望んでいる願望であり、欲求が隠れていることもありますので次にそれらをお伝えしていきます。

 

 

②「言葉」から欲求が現れる

ここでは、2つのキーワードを元に具体的に起きている発言と欲求についてお伝えしていきます。

 

お伝えしていくキーワードは

「成長」と「可愛い or かっこいい」になります。

 

では、それぞれを詳しく解説していきます。

 

▼「成長」の中に隠れた願望

先ほどの自身の発言や文章などに、

 

「私は成長しました!」「私は変化している」「私は成長を感じる」

 

などのメッセージが多い場合では、自分を承認してほしい願望が隠れており、そこには「成長しましたね!」と言われたくて仕方がない欲求が隠れていることがあります。

 

逆を言うと「成長してないね!」と言われてしまうと深く落ち込んでしまう場合もあるということになります。

 

実際に「成長」というのは自分自身では判断がしにくいものでもあり、物理的に指標があるものであればともかく、そうでないものであれば、気が付いたら変化・成長しているということが多いので、自身ではすぐにわからないこともほとんどです。

 

 

しかし、このような欲求が強い場合では、周りからそう言ってもらうことを求めてしまっているので「成長」ということより「成長しましたね」という言葉を求めてしまうことになってしまうのです。

 

 

そして、このような場合ではセルフイメージの中に

 

「私は成長できない人」

 

「私は何をやってもうまくいかない人」

 

といったようなものが隠れていることも多いです。

 

無意識のうちに影で自分自身にささやき続けているのがセルフイメージでもあります。

 

 

▼「可愛い or かっこいい」の中に隠れた願望

次は「恋愛」などともつながりのある話にもなってくるのですが、普段の自身の発言や友人との会話の中で、

 

「〇〇さんは可愛い」「〇〇くんはかっこいい」

 

といったようなやけに人を褒めることが多い場合

 

このようなメッセージが多い場合に隠れている願望は、

 

周りから「可愛い」「かっこいい」と言われたくて仕方がないという欲求が隠れていることがあります。

 

 

このような、願望が隠れている場合では、恋愛をしてパートナーができたら「可愛い」「かっこいい」などという言葉を言い続けてほしいという気持ちになってしまい、急に言われなくなったり、パートナーの身近に、魅力的な人が現れた場合などに不安で仕方なくなってしまうことも実際にあります。

 

そして、このような場合にあるセルフイメージは

 

「私は可愛くない」もしくは「私はかっこよくない」

 

「私は誰からも愛されない」

 

といったようなものが隠れていることがあるのです。

 

 

③本来の目的を忘れないことが大切

さて、ここまで2つのキーワードを元にお伝えしてきましたが、少し難しく感じてしまったかもしれません。

 

しかし、言葉の影響力はすごく強く、あなたが気付かないうちにセルフイメージの中にあるネガティブな自分が静かに出てきていることがあるのです。

 

大切なのは自分自身の本来の目的を見失わないことです。

 

「成長」ということであれば、目的は成長すること、

 

成長の定義は人それぞれですが、自分の思い描いた成長の自分像になるためにどうしていくのかが大切なことです。

 

 

しかし、欲求に左右されてしまうと、本来は「成長」が目的だったとしても、いつも間にか誰かに「成長しましたね!」と言われることが目的となってしまうのです。

 

「可愛い or かっこいい」も同様です。

 

 

本来は恋愛することは、パートナーとの会話を楽しむことや心の動きを体感することなど、独特の時間であり、そこに魅力があり意味があることだと思いますが、

 

「可愛い」「かっこいい」と言われることを目的となってしまうことで、本来楽しめるべき恋愛も楽しめなくなってしまうことにもなってしまうのです。

 

先にもお伝えしたようにネガティブな自分は気付かれないうちに現れます。

 

 

そして、本来の目的をいつの間にかすり替えてきます。

 

そのために、自分の本来の目的は意識して忘れないように心がけていくことが大切になってきます。

 

 

④まとめ 言葉が変わると引き寄せも変わる

今回は、自分の言葉から欲求を知る方法についてお伝えしてきました。

 

少し難しい部分もあったかと思いますが、頭の中を悩ませる原因がここに隠れていることがとても多いものです。

 

最初にお伝えしたように、言葉というのは無意識なことが多いものであり、その人のクセがそのまま出ます。

 

 

そのために、

 

今の現状を変化させたい、悩みから解放されたいという場合では、

 

その第一歩として、自身の使う言葉を意識的に選んでみる習慣を作ってみましょう!

 

自身の欲求がわかってくれば、どんな言葉を使っていくべきなのか、自分は本当はどんなことを求めているのかが少しずつわかってきます。

 

ポイントは焦らず、ゆっくりと進んでみることです。

 

是非、自身の「言葉」を振り返ってみて、意識的に活用していきましょう!

 

 

ABOUT ME
アバター画像
鹿庭 貴彦
メンタルケア整体師・著者・セラピストプロデューサー 1984年、埼玉生まれ。16年間セラピストとして活動し、これまで延べ6万人以上のクライアントの心とカラダの問題を解決してきた。 現在では、オンラインを中心としたセルフメンタルケアを提供している体感学の学校を主宰。 これまでに200名以上の人が受講したセッションであり現在はセラピスト育成にも力を入れている。 著書『子供の症状の根本原因がわかる!小学生編』では、Amazonランキング5部門1位、ベストセラー1位を達成する。