マインド

「成長」は環境が教えてくれる

成長や変化というのは、形に見えるものもあれば、心の成長のようにニュアンスが抽象的なものもあります。

 

 

特に心の面の成長だと、自分自身が本当に変化できているのか不安になってしまったり、たくさん学んでいるけれど、現状があまり変化していないといった悩みを抱えてしまう場合もあります。

 

 

今回は心の面の成長や変化ということについて、お伝えしていきたいと思います。

 

▼①心の成長は言葉より「あり方」

心の面の成長というのは、自分自身ではなかなか変化がわかりにくいものでもあります。

 

 

そのため、自身の成長云々よりも自身の「あり方」にフォーカスをしていくことで成長・変化をいうのを実感できるかもしれません。

 

 

ここでいう、あり方とは、

・自分や周りを信頼する
・すべての出来事を受容する
・俯瞰でき、待つことをする

などということになります。

 

 

逆に安易に成長・変化などという「言葉」を多く使用することがある人は、成長ということの手前に、

 

「周りに認めてもらいたい!」

 

という自己承認が隠れている可能性があり、これらの場合は周りから「成長」や「変化」という言葉をもらうことで、承認され結果として自分が成長しているということを実感したいケースがありますが、この場合では、成長ということではなく、周りから認められた「安心感」を手に入れたい願望が隠れているかもしれません。

 

 

もし、成長や変化をいうことをよく自分自身で言葉にしていることが多いのであれば、そこには成長するための課題が手前に現れてきていることを自覚し、一度自身の「あり方」に意識を向けてみることで答えが見つかるかもしれません。

 

▼②注意が必要な自己観察のポイント

次にあり方を見つめることとして、自己観察というものがありますが、自己観察する上で観察の仕方を見間違えてしまうことで、これから自身が気付くべき大切なことを見落としてしまうこともあります。

 

そこで注意が必要なポイントをご紹介していきます。

 

▼承認欲求は時に周りを混乱させてしまう

先にお伝えした、自己承認が強い場合では、時に周りの人たちまで影響を与えてしまうこともあります。

 

「成長」や「変化」という言葉を周りから得ることで安心したい場合では、必要以上にその言葉が欲しいがために、たくさんメールなどを送ってしまい、相手の時間を裂いてしまったりしてしまう場合があり、エスカレートしてしまうと感情が出てきてしまい、少しマイペースに関わってしまうこともあります。

 

 

 

恋愛などでも「可愛い」や「かっこいい」または「好き」という言葉を得ることで安心したい場合などでも、必要以上にその言葉が得たいがために、パートナーに多くのメールやメッセージを送ってしまい、時に束縛してしまうケースにもなってしまうこともあり、この場合ではパートナーからは重く感じ取られてしまうこともあります。

 

 

どちらの場合においても、認めてもらいたいという衝動から起こるものであり、これらが行き過ぎてしまう場合では、周りの人たちは離れていってしまうことも起きてしまうのです。

 

 

▼「成長」にフォーカスしなくてもいい

このように、自己承認などが強くある場合では、無理に「成長する」ということに意識を向け過ぎなくてもいいのかもしれません。

 

 

今までにたくさん、自己成長のことを考えてきても、思うように変化していないと悩んでしまう場合では、これまで常に「成長」ということに意識が強くなってしまい、場合によってはその言葉にがんじがらめになっていた可能性もあります。

 

 

そうなってしまうと、成長はおろかストレスを抱えてしまうことが増えてしまい、無意識のうちに「自分は成長しなければならない」といったマインドも出来上がってしまうことになってしまいます。

 

 

大切な自己観察は「成長」や「変化」といった「言葉」ではなく、自分自身がどう「あるのか」を見つめることです。

 

 

それが結果として、自己成長へとつながっていくのです。

 

 

▼③成長すれば環境が自然と変化する

では、成長とはどういうものであるのか?ということを僕なりの考えになりますがお伝えしていきたいと思います。

 

 

目に見えるものであれば、収入が増えた、頼ってくる人が増えた、できることが増えたなどということがあります。

 

 

心の変化のようなすぐに目に見てわかるものでない場合では、今あなたの目の前で起こる出来事に意識を向けてみるとわかりやすく、

 

1年前や半年前と同じような悩み事を抱えてしまい、同じように悩んでしまう場合では、心の成長に必要な課題はまだ残っているかもしれません。

 

 

結果として、成長というのは後から感じことが多いものであり、一番実感できることとしたら周りの人たちではないかと思います。

 

 

自ら、「成長したね!」「変わったね!」という言葉を得ようとしなくても自然とそういう言葉を周りはかけてくれるようになってきます。

 

 

きっと、成長していれば、仕事においても人間関係においても、目に見える変化を体感でき、それと同時に新しい悩みが生まれてくることと思います。

 

 

これは僕自身の経験もそうですが、去年なかったような大きな悩みや課題が目の前に現れることが結果としての成長した自分を体感させてくれた瞬間であったかもしれません。

 

 

そのため、特に心の面の成長では、時間差で自身に伝わってくるものではないかと思うのです。

 

▼④まとめ

ここまで、成長ということについて、悩みを抱えてしまう方に向けてお伝えしてきました。

 

 

誰でも成長はしたいものですよね。しかし、その言葉の持つ力は時に人生をもコントロールしてしまうほどの影響力も持っています。

 

 

そのために、「言葉」よりも自身の「あり方」にフォーカスすること

 

自己観察においては、「成長」ということを一度手放してみる大切さがあること

 

そして、成長というのは環境が時間差で気づかせてくれるということ

 

特に心の面の成長というのは焦りは禁物です。

 

 

焦れば焦るほど、事態を混乱させてしまうことも多いにあります。

 

 

ゆっくり、焦らずにまずは自分自身が「どうあるのか?」と見つめて見ましょう!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

 

ABOUT ME
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鹿庭 貴彦
メンタルケア整体師・著者・セラピストプロデューサー 1984年、埼玉生まれ。16年間セラピストとして活動し、これまで延べ6万人以上のクライアントの心とカラダの問題を解決してきた。 現在では、オンラインを中心としたセルフメンタルケアを提供している体感学の学校を主宰。 これまでに200名以上の人が受講したセッションであり現在はセラピスト育成にも力を入れている。 著書『子供の症状の根本原因がわかる!小学生編』では、Amazonランキング5部門1位、ベストセラー1位を達成する。