心の状態が不安定でモヤモヤしてしまう時、考えても何が原因なのかもわからず、感情がコントロールできず立ち止まってしまう。
そんな時、心に起きていることは「罪悪感」が原因かもしれません。
今回は、罪悪感が引き起こしてしまう症状と心の状態がひどくならないために必要なことをご紹介していきます。
罪悪感が引き起こしてしまう症状とは
罪悪感が引き起こす症状には大きく2つのタイプが存在する。
1つ目は、自分の生活や幸せを損なう症状であり、気分が落ち込み、自分自身のことに気がまわらず生活がうまくいかなくなり、また自分を罰する行動に出てしまうこともある。
2つ目は人間関係に悪影響を与えてしまう症状であり、罪悪感が大きくなり解消されないままである時に、罪悪感を感じる相手とのコミュニケーションが阻害されてしまう。
相手に心がうまく開くことができず、真摯に向き合うことが難しくもなり、それらはやがて周囲にも広がっていき、家族や友人の仲を壊してしまう結果にもなってしまうこともある。
罪悪感は放っておくと、より強まっていき、いずれ「自責」や「自己嫌悪」の感情へと変化していく。
そうなってしまうと、自分の行動だけでなく、自分の存在そのものが悪いと思うようになり自分が嫌いになってしまい、ひどくなると「うつ症状」になる可能性もある。
では、この2つのタイプを詳しくみていきましょう。
自分を責めてしまい日常が楽しめなくなる
罪悪感が比較的、軽い時は心のどこかで引っかかっている程度であり、なんとなく仕事に集中できなかったりミスをしたりする程度で済むことが多い。
しかし、重度の罪悪感になると頭の中が罪意識でいっぱいになってしまい日常生活に支障が出てきてしまう。
例えば、親からの影響はとても深い関係がある。
親自身が果たせなかった夢や目標を本人に叶えてほしいというような環境の場合、両親の大きな期待を一身に受け止め生きていくうちに、ただのプレッシャーを超えてしまい「強迫観念」になってしまうことにもなる。
それが次第に生活に支障をきたし、物事がうまくいかなくなる中で両親に対する罪悪感が生まれ、その罪悪感が絶え間なくあなたを支配しだしていき、無視することが難しくなってしまい、集中力が欠け、頭の中がまとまらなくなり生活がおぼつかなくなってしまう。
人間関係に悪影響を与えてしまう
罪悪感を感じる相手とは関係がギクシャクしてしまう。
気を使い、後ろめたい気持ちから次第に行動が不自然となり、その人を避けてしまうようになる。
相手もそれに気付き、周りの人たちとの関係までもおかしくなってしまうことがある。
これらを放っておくと家族や友人との関係が壊れてしまい、罪悪感の原因となった行動よりも、これらの結果の方がよっぽど人間関係にはマイナスとなってしまう。
罪悪感は事前に自己管理することが大切
罪悪感をうまく自分の中で処理していくためには、軽度に感じている時の自己管理が大切となる。
罪悪感がひどくなってくると自分の生活や人間関係に支障をきたすということを理解した上で、自分自身へのフォーカスを心がけること。
なるべく罪悪感が軽度の時であれば、余裕を持って自分自身と向き合える。
罪悪感が軽度の状態な時では、なかなか自覚しにくい部分があるため、小さな心の違和感をキャッチしてあげることが大切であり、それには「カラダの反応」へ意識を向けていくことです。
「頭が重い」という症状や「頭から肩」にかけての、痛みとは違うだるさや違和感など、または「呼吸が浅くなる」「深い呼吸ができない」といった状態も現れやすい。
これらを放置してしまうと、全身への意識を向けることができなくなってしまい、カラダの感覚も鈍くなってしまう。
罪悪感が軽度の時をしっかりと感じ取り、カラダの状態へ振り返ることが大切になります。