パートナーや仕事での仲間たちに「自分の気持ちを理解してもらえない」と悩んでしまっている場合、無意識に人間関係においての習慣のクセが出ている可能性があります。
あなた自身の思考のクセを理解していくことで、現在抱えている悩みは大きく解消するかもしれません。
無意識に起こる人間関係のバランス
人間関係において人は無意識にバランスを取ろうとする傾向にあります。
例えば、パートナーが極端に「ポジティブ」だと、相手は「ネガティブ」になり、逆に元々は「ネガティブ」な性格であったとしても、パートナーがそれ以上に「ネガティブ」である場合は、自分は「ポジティブ」になり、相手を勇気付け、励ますことをします。
当然、すべてがこのような傾向になるとは言い切れませんが、お互いの資質の強い方が出ていれば、相手はその反対の役割を持ちバランスを取るということになるのです。
このようなシュチュエーションを経験したり、見たりする方も多いと思います。
日常で起こりやすいバランスパターン
これらのバランスを日常生活の中で考えていくと、大きく分けて「与える側」と「受け取る側」の2つに分かれていきます。
パートナーシップや職場での人間関係において悩みを抱える問題では、この2つのパターンに大きな偏りがある場合に起きやすいものでもあり、あなたがどちらに当てはまるのかを考えていきながら見ていきましょう。
与える側の場合
あなたが人間関係のバランスにおいて「与える側」となっている場合では、相手は「受け取る側」に回るので、あなたには与えることをしなくなることがあります。
恋愛などにおいて、相手に尽くしすぎてしまうタイプの方では、「相手に愛されていない」「尽くされていない」と感じることもありますが、この場合は与えてばかりいるわけなので、相手は受け取る側となり、自分から与えるということはしなくなります。
また、与えることが過度に強くなりすぎてしまうと、相手をダメにしてしまい、依存になってしまう可能性もあるのです。
受け取る側の場合
人間関係のバランスで、あなたが「受け取る側」の場合だと、自分から与えることをしなくなるので、相手からの不満を受けてしまうこともあります。
ここでは、あまり言葉にしない方や、自分より相手を優先しやすい方はこのタイプになりやすい傾向もあります。
優柔不断だと思われ、悩んでしまう人も多いと思いますが、何もそれだけではなく、このようなバランスの役割を担っている場合もあるということです。
束縛もバランスが関係することも
相手のことを想うあまり、気持ちが強くなりすぎてしまい、相手の自由を奪おうと監視や依存をしている場合では、相手はその気持ちとは真逆のことをします。
相手はさらに自由を望むようになり、嘘をついてしまったり、感情的になり喧嘩になってしまうこともあるのです。
これも人間関係のバランスからくる役割となることもあります。
しっかりすればするほど悪化する
「きちんとしなければいけない」という自分の自我は、そうしようとする気持ちの姿勢が反映してしまい、相手とのバランスを作ってしまうことになり、結果としてずっと「きちんとしなければいけない」という状態になってしまいます。
つまり、あなたがしっかりすればするほど、周りはバランスを取ろうとするので、逆にだらしなくなり、あなたばかりが負担を担う羽目になってしまうのです。
人間関係、パートナーシップにおいて、「〜しなければならない」は現在抱えている問題を継続することやより悪化させる形となってしまうので、その思い込みを外すことからスタートする必要があります。
ネガティブになる時があっても良く、無理にポジティブにいようとしなくても良いということであり、その姿勢が良好な関係へと進んでいくのです。