心の中にモヤモヤが残っていると、時には苦しく物事に集中できなかったり、思ってもない行動をしてしまったり、余裕が持てなくなってしまうものです。
「悩み事」というものの捉え方を少し変えていくことで、そのモヤモヤが意外とスッキリすることもあり、今回はそんな捉え方のひとつをご紹介していきます。
悩みは放っていくと溶けていく?
今あなたが悩みだと感じている問題というのは、まるで「氷」のようなものです。放っておけば自然と溶けてしまうもの。
今ある悩み、モヤモヤも「氷」のようなものに置き換えてみることです。
しかし、悩みの中での苦しいことを「見て見ぬふり」をして冷蔵庫にしまってしまえば、悩み事は「氷」のままであり、冷凍は強度を増します。
つまり、悩みはそのままであり、むしろ悪化をしてしまうことになるのです。
逆にその感情が「邪魔」と感じ、砕こうとすると、さらに複雑化し、出口が見えなくなってしまったり、プラスして他の悩みも抱えてしまうこともあります。
ただ観察している自分になる
心の中で違和感を感じた時に、抵抗したい気持ちやジャッジしてしまう感覚の時は、そこで立ち止まり、判断を下さずにそのまま感じてみることです。
感情に巻き込まれてしまう自分を離れ「ただ観察している自分」の状態になることが大切。
「振り子」の指先のように、実はその一点だけは動いていないということになります。
そうすることで、悩みやモヤモヤという状態に固定されていた意識、つまり氷が溶け出していき、やがて水や水蒸気となりあるべき場所へ還っていくのです。
身体に意識を向けることも大切
しかし、ただ感じてみるという「観察している自分」でいるというのは、悩みの内容によっては難しいこともあります。
そんな時に意識を向ける先を「身体」にすることも重要です。
ただ感じていようとする時に、どうしても抵抗感やジャッジが浮かんでしまったら、その時は「身体の違和感がある場所」に意識を置き換えることです。
また思考が働いてきたら、意識をして身体へ向ける。その繰り返しでただ流れに身を任せてみましょう。
そのまま繰り返すことで、自然に固定が解けていき、氷が徐々に溶けていくものです。
もしかしたら問題ではない可能性もある
悩みや問題を抱える時、人は外側に意識が向きやすくなるものです。パートナーや子供、会社の上司、環境など。
しかし、それは「勝手に問題だと感じていた自分がいただけ」ということなのです。
苦しくなってしまう悩み事などを「それがあってはいけないもの」と考えてしまい、判断したり評価したりしてしまいがちですが、そんなことをする必要はなく、ただ流れに任せるだけです。
まずは「それがあってはいけないもの」と考えることを外してみる。
考えることがなくなると、問題や悩みは自然となくなっていきます。
抵抗や判断、ジャッジから離れた自分、ただ観察している自分で悩みを見ていくことが大切です。